あなたのビルに、使われていないスペースはありますか?
エントランス横の余白、使われなくなった小部屋、廊下の突き当たり——
そうしたデッドスペースに防音の個室ワークブースを設置し、時間貸しで収益化するビルオーナーが増えています。
もちろん1台から設置可能です。
私たちBooth Lab株式会社は、ブースの製造・販売だけでなく自社でも実際にコアワーキングスペースを運営しています。
この記事では、その初月データをもとに「コスト・収益・手間の実態」をお伝えします。
なぜ今、個室ブース需要が高まっているのか
テレワーク・ハイブリッドワークが定着した現在、「外出先で使えるプライベートな作業空間」へのニーズは年々拡大しています。
カフェでは話せない機密性の高い商談、Web会議中の音漏れ、集中して資料を仕上げたい隙間時間——
こうした場面に対応できる完全個室の需要は、駅近エリアを中心に安定した利用層が存在します。
実際に私たちの運営するコワーキングスペースでも、初月の利用者数は約400名。客層はビジネスマンを中心に、平均利用時間は90分前後でした。
「ニーズはあるのか?」という問いへの答えは、数字が示しています。
初期費用はいくらかかるのか
まず、最も気になる「いくら投資が必要か」から整理します。
弊社で現実的にスタートラインとなるSモデルを1台設置する場合、本体代+設置工事を含めた総額はおよそ100万円が目安です(システム利用料等は別途)。

弊社開発の個室ブース「アイスペース」のSモデル
「100万円」と聞くと大きく感じるかもしれません。
ただし、これは次のセクションで示す収益データと照らし合わせると、見え方が変わってきます。
仮に1台・1時間500円・1日5時間・月25日稼働とすると、月の収益は約7.5万円。単純計算では13ヶ月前後での投資回収が見えてきます。
実際には、エントランス横や空き小部屋などに、まず1台のみ設置して需要を検証するケースも少なくありません。
小規模から始められる点は、個室ブース活用の大きな特徴です。
月々のランニングコストの実態
私たちが運営するコワーキングスペース(15坪前後)の月次ランニングコストは、現在15万円前後で推移しています。
内訳はおおよそ以下のとおりです。
| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| 予約アプリ・監視カメラ等 | 約4万円 |
| 光熱費 | 約6万円 |
| 清掃費 | 約1.5万円 |
| ウォーターサーバー等備品 | 約1万円 |
| 合計 | 約15万円前後 |
弊社のコワーキングスペースは12室で運営しているので12で割ると、ブース1台あたりの維持費は「月々約1.2万円」。
無人運営の仕組みを構築しているため、一般的な店舗ビジネスのような人件費(固定費)がかからないのが大きな特徴です。
清掃については、「ご近所ワーク」のような地域密着型のスキマバイトサービスを活用することで、週1回・1時間・約2,500円で対応。
専任スタッフを雇用する必要はありません。
実際の収益——複数ブース運営時の初月データを公開します

神保町で弊社が運営している「いいオフィス神保町 by I・SPACE」
ここからは、私たちが実際に運営している「複数ブース型コワーキングスペース」の事例をご紹介します。
なお、これは1台設置ではなく、15坪前後の空間に複数の防音個室を配置した運営モデルです。
まず、収益データの前提条件として、現在運営しているスペースの概要をご紹介します。
- 駅から徒歩2〜3分の立地
- 24時間営業
- 1名用防音個室:9室
- 1〜2名用防音個室:2室
- 1〜4名用防音個室:1室
参考ページ:いいオフィス神保町 by I・SPACE
この条件で運営した初月の収益データが、次にご紹介する数字です
私たちのコワーキングスペースの開業初月(手数料差し引き後)の収益は35万円(集客サイトへの手数料約30%差し引き後)。
ランニングコスト15万円を差し引いた実質利益は約20万円でした。
もちろん、この数字はあくまで私たちの一事例です。立地・スペース規模・稼働率によって変わります。
参考として、規模別の収益イメージを簡単に整理すると、以下のようになります。
| 規模感 | 想定初期費用 | 収益イメージ(月) |
|---|---|---|
| 1台設置(小スペース活用) | 約100万円〜 | 数万円〜 |
| 3〜5台(小部屋1室転用) | 約300〜500万円〜 | 10〜20万円程度〜 |
| 10台超(15坪前後) | 要見積 | 弊社実績:月35万円 |
※上記はあくまで参考値です。実際の収益は立地・稼働率・料金設定により大きく異なります。
「自分のスペースだと、どの規模感になるのか」——そこが気になる方は、スペースの広さや立地をお知らせいただければ、現実的な試算イメージをお伝えできます。
どのブースが稼ぐのか——運営して初めてわかった事実
実際に運営してみて、予想と異なった発見がありました。
稼働率(利用回数)が最も高いのは1名用ブースです。
一方で売上金額が最も高いのは2名用ブースでした。理由は、「1人なのに2名用を使う」利用者が一定数いるためです。
広さとプライベート感を重視する層が存在しています。
また、高防音モデル(08室)が最も人気でした。この結果を受け、今後は売上貢献度の高いブースへの構成変更も検討しています。
立地については、「ネットで探して来店するお客様がほとんど」という実態から、駅近であること・防音個室であることの2点が集客の核になっています。

運営の手間はどのくらいか——「無人」の現実
「管理が大変そう」という不安は最もよく聞かれます。正直にお伝えします。
現在の運営体制は完全無人・遠隔管理1名です。
予約受付・入退室・決済はすべてシステムが自動対応します。
人が対応している業務は、月に4〜5件程度発生する問い合わせ(忘れ物・利用方法の確認・前利用者の無断延長など)への返信のみです。
ただし、立ち上げ時は想定より問い合わせが多かったというのが本音です。
「無人だから楽」と考えていましたが、初期は利用方法への問い合わせが集中しました。
サイトの案内文の整備や店内POPの充実が重要で、現在も改善を続けています。
「無人で回る」は本当です。
ただし、最初の1〜2ヶ月は仕組みを整える手間がかかる——これが正直なギャップです。
「空いているのに活かせない」——そんな物件に向いています
実際にお問い合わせいただくビルオーナー様には、以下のようなお悩みが多く見られます。
- 小規模空室が埋まりづらい
- 共用部や余剰スペースを持て余している
- テナント収益以外の収益源を探している
- 管理工数を増やさずに空きスペースを活かしたい
- 本業が忙しく、常駐型の運営は難しい
その上で、以下のような条件に当てはまる物件は、特に導入との相性があります。
- 駅から徒歩5分以内
- 使われていない小部屋・廊下スペース・エントランス余白がある
- 個室需要が見込める駅近エリア
収益化だけでなく、近隣ビルとの差別化につながる点もオーナー様から評価いただいています。
「個室ブースが使えるビル」という付加価値は、テナント誘致にも影響します。
導入前によく聞かれる不安について、正直にお答えします
Q:「既存テナントに迷惑がかかりませんか?」
A:ブース利用者の動線はエントランスや共用部に限定される設計が可能です。既存テナントとの干渉を最小化した配置プランをご提案しています。
Q:「トラブルが起きたとき、誰が対応するのですか?」
A:予約・決済・入退室はすべてシステムが管理します。万一の問い合わせ対応はサポートが行うため、オーナー様が直接対応する必要はありません。
Q:「撤去したくなったときはどうなりますか?」
A:個室ブースは原状回復を前提とした設置が可能です。テナント退去のような大規模工事は不要で、撤去・移設にも対応しています。
Q:「1台だけでも相談できますか?」
A:はい、1台からのご相談を歓迎しています。「まずは小さく試してみたい」というビルオーナー様のご相談が最も多いパターンです。
まとめ——「作っている会社が、自分でも運営しています」
株式会社booth-lab-designは個室ブースを製造・販売するだけでなく、自分たちでも実際にコワーキングスペースとして運営しています。
初月35万円の収益、月15万円のランニングコスト、完全無人運営——これらはすべて私たちが現在進行形で経験している数字です。
「このスペースでも設置できるのか?」
「収益化できる広さなのか?」
そんなご相談段階でも問題ありません。
図面がなくても、空きスペースの写真や広さが分かればご提案可能です。


